ケルバーダイン バテス(Bates / 巴特斯)

バテスは、AD2360年に製造されたエグゼクト革命軍の対ケルバーダイン戦闘特化型量産機である。
再生構築機界初の「対ケルバーダイン戦闘」を前提に設計された機体であり、隊長機には火炎放射器 KACキャノン を搭載、シェラルド・グペインが直接騎乗した。

プロフィール

項目内容
分類対ケルバーダイン戦闘特化型(量産型)
所属エグゼクト革命軍
製造年AD2360
開発者シェラルド・グペイン
主要武装火炎放射器(全機)/KACキャノン(隊長機)
塗装黒+左肩のみ赤(レッドショルダー)
特徴開放型ゼノアイ、高機動・索敵・連携特化

概要

シェラルド・グペイン が AD2351 プロージェ事件後の精神的転機を経て、武装集団化したエグゼクト革命軍の主力として開発した量産型戦闘機。

再生構築機界初の「対ケルバーダイン戦闘」前提機として歴史的位置を持つ。AD2350年代以降、野生動物の脅威が薄まり KG 人口が爆発的に増加、新世代 KG による犯罪・暴動が多発する時代背景の中で、ケルバーダイン同士の戦闘に特化した機体として登場した。

火炎放射武装には、プロージェ事件で工房を放火された経験が反映されている。
グロッフ防衛隊との初交戦では、バテス3機がブリアード10機を10分以内に撃破する戦果を挙げた。

初陣:グロッフ防衛隊の殲滅(AD2360)

AD2360年の夜間、グロッフ防衛隊の精鋭ブリアード10機が、当時「ケルバーダイン盗賊団」と目されていたエグゼクト革命軍のバテス3機と交戦した。バテスは高い機動力と連携で防衛隊の動きを事前に察知して翻弄し、当時禁忌とされていた火炎放射で敵機を次々と焼却。10機のブリアードが全滅するまで10分とかからなかった。

 夜の闇をうごめく赤い点

 赤く輝く瞳、血塗られたような赤い肩だけが、チラリ、チラリ、と月光に反射して見える

 これが噂の「エグゼクト革命軍」。この付近をしばらく前から荒らし回っているケルバーダイン盗賊団だ
── バトルストーリー第5話「ケルバーダインはよく燃える」

 炎に照らされ、謎のケルバーダインの姿があらわになる

 その数、3体

 「なんと……禍々しい……」

 黒いボディに血のような赤い肩。刺々しく攻撃的なシルエット。一編たりとも「善」を感じるカケラも無い

 特に中央の機体……これがおそらく敵の隊長機だろう。とんでもなく長大な火砲を胴体に無理やり装着している。こんな武器は今まで見たことがない。
── バトルストーリー第5話「ケルバーダインはよく燃える」

戦闘終結後、隊長機から強制エジェクトされたシェラルドは、かつて家族を炎で失った記憶が引き起こす精神的動揺から錯乱状態に陥り、部下バーリンドの鎮静メモリ投与によって眠りに落ちた。この夜の「ケルバーダインはよく燃えるね」という一言が、この戦いの記録の題となっている。

本文の全文は公式サイトの原典記事に掲載されている(記事末尾の外部リンク参照)。

シェラルドの暴走(AD2364)

AD2364年、グロッフ和平式典において、シェラルド搭乗のバテスが暴走。ミキシンクロレートが150%を超えガイストダイン化し、グラッズドレアへと変異した。この事件は息子グリトドルトガによって決着する。経緯の詳細は ドルトガ を参照。

外観

全体シルエット

  • 2脚タイプ(人型):後方に長大なリアスカート+尾部スタンドが伸び、前方には KAC キャノン砲身が突き出す、前後に長い独特なシルエット
  • 胴体右側面に長大な銀色長距離砲(KAC キャノン)を装着
  • 背中に触角風スタビライザー
  • 開放型ゼノアイ(赤く光る瞳、外部に大きく露出)
  • 刺々しく攻撃的なシルエットは、初陣で対峙したグロッフ防衛隊に「禍々しい」と評された

塗装

  • ベースカラー:黒。左肩のみ赤(レッドショルダー
  • このブラック&レッドカラーは、以後の再生構築機界に定着するきっかけとなった(量産性とRIC効果強化の両立)

構成素材

胴体正面

  • 壊れたマウスの外側
  • メントールリップのケース
  • 目玉クリップ
  • チャッカマン(柄が砲身、先端のマズルブレーキ風穴をそのまま活用)

胴体後部

  • 削れなくなったタイラー2本(芯)
  • 洗剤のフタ
  • レンガのかけら
  • 瞬間接着剤のフタ(左側面、砲弾風配置)

背中

  • 歯ブラシ2本(スタビライザー風、指揮官機らしさを演出)

腰部・リアアーマー

  • 大型商品の取っ手2分割(腰)
  • 目薬のケース(接続)
  • マウスのセンサー(透明パーツ)
  • マウス本体(リアアーマー)
  • コンビニ弁当の先割れスプーン
  • プルタブ2つ(アクセント)

脚部

  • 100円ライター(脚部主体)
  • 目玉クリップ
  • 洗濯バサミの片側(足首)
  • ペットボトルのフタ(関節)
  • 石(股間補強)

左腕

  • コンビニ弁当のスプーン
  • 女性用カミソリ
  • 洗濯バサミ(マニピュレーター)

右腕

  • チャッカマンの内部パーツ(火炎放射器の基部)
  • アイスのバー(冷却放熱板として接着)
  • ハンガーの切れはし(先端のターゲットサイト風パーツ)

武装・装備

  • KAC キャノン(隊長機装備、胴体右側装着の火炎放射器、1メートル遠距離攻撃可能)
  • 火炎放射機能(全機搭載)
    • 当時禁忌:ケルバーダイン・箱庭都市は石油系合成樹脂で構成され火に弱く、ケルバーダインに火炎放射器を搭載するという発想は誰も持っていなかった
    • 設計動機:シェラルドがプロージェ事件で工房を放火された逆恨みから着想

再生構築機構・性能

開放型ゼノアイ

  • シェラルドが2340年代後半に考案、有用性を説き自作機に一部取り入れていたが、長らく受け入れられなかった
  • 従来は野生動物攻撃から守るため密閉型ゼノアイが主流
  • 開放型は防御力低下と引き換えに敵ケルバーダインの動きを的確に把握可能
  • 「機動力で先制し、敵攻撃は回避する」戦闘スタイルとマッチ

戦闘性能

  • 高機動力・索敵能力・連携能力に特化
  • それまでの「防御重視・直線的瞬発力」型ケルバーダインと一線を画す
  • 隊長機シェラルドは精神が不安定であり、戦闘後に鎮静メモリ投与で停止する必要があった

ブラック&レッドカラーの定着

  • 量産性と RIC 効果強化を両立する塗装
  • 「赤+黒」は警戒色+邪悪な力強さのイメージ
  • バテスの圧倒的な強さと再現性の容易さで以後の再生構築機界全般に普及

来歴

  • 製造年:AD2360年
  • 開発者・隊長:シェラルド・グペイン
  • 初陣:グロッフ防衛隊のブリアード10機をバテス3機が10分以内に焼却撃破(AD2360)
  • AD2364:シェラルド搭乗のバテスがグロッフ和平式典で暴走、ミキシンクロレート150%超でガイストダイン化グラッズドレア へ変異

後の継承・発展

  • 「対ケルバーダイン戦闘」概念がミキシングワールドを震撼させ、性能優秀+生産容易性により急速に再生構築機界に普及
  • エグゼクト革命軍の象徴機 → 武闘性が薄れ開拓団護衛部隊へと変質
  • 再生構築歴に入ってもモデルチェンジを繰り返し、現在もエグゼクト軍の主力として活躍
  • 「現エグゼクト地域で使用されているケルバーダインは、バテスを祖とするものが非常に多い」

ギャラリー

対ケルバーダイン戦闘特化型としての設計


バテス正面全景。黒いボディ・左肩の赤・胴体のKACキャノン

動体視力に優れた「開放型ゼノアイ」


開放型ゼノアイ。赤い瞳が外部に露出する

禁忌の火炎放射機「KACキャノン」


KACキャノンの長大な砲身

量産性を逆手に取った「ブラック&レッドカラー」


左肩のレッドショルダー

「エグゼクト」の基礎となったバテス


エグゼクト革命軍の主力機として定着


バテス設定画

記録

制作背景

  • 命名Dendrobates(デンドロバテス)=ヤドクガエルの学名から。黒×赤のコントラストが効いたカラーリングがヤドクガエルを連想させることによる命名で、「毒蛙」のイメージが機体の凶悪なシルエットとリンクしている。
  • 胴体正面のモチーフ:第二次大戦ドイツ軍駆逐戦車。
  • ブラック&レッドカラー:ロボットアニメの元祖から続く「黒赤ライバル機カラー」の伝統(鉄人28号のブラックオックス、ガンダムAGEのゼダスR など)を踏まえたもの。
  • KACキャノンの名:制作時のジョーク命名「壊れて・危ない・チャッカマン・キャノン」の頭文字。素材は実在のチャッカマンで、柄がそのまま砲身、先端の穴がマズルブレーキになっている。
  • 塗装:ベースの黒は Mr.カラーGX ウィノーブラック。素材がバラバラで塗料が剥がれやすいため、メタルプライマー→プライマーサーフェイサーの下地処理を経ている。左肩の赤はピンク調色(クールホワイト50%+ハーマンレッド50%)の下地にモンザレッド70%+マルーン30%を上掛け。シルバーの部分ドライブラシでハイライト。「黒だけだと地味で細部に目が止まらない」ことから、赤の差し色で視線を誘導する設計になっている。
  • シリーズ名「ケルバーダイン」(Klber+Dyne)の由来は、本機の完成記事(2012年2月)で初めて公表された。シリーズ命名史上、バテスは特別な位置にある。詳細は ケルバーダイン(シリーズ) を参照。

関連項目

外部リンク