ハンドレッド(Hundred / 百级遗址)
ハンドレッド(型資源採掘遺跡) は、旧人類の大型雑貨店(100円ショップ・ホームセンター)跡の総称である。
発掘品のほぼ全てに「100YEN」と価格が印刷されていたことから、ケルバーたちが「ハンドレッド」と命名した。
ケルバーダイン文化をナチュラルビルドから大量生産体制へ転換させ、後のエグゼクト統一戦争の一因ともなった、経済史上の一大事件の中核概念である。

ハンドレッド型資源採掘遺跡(旧世界の大型雑貨店跡)の内部
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種別 | 資源採掘遺跡(旧人類の大型雑貨店跡) |
| 名の由来 | 発掘品に印字された「100YEN」 |
| 代表拠点 | ダー・イソウ139、ダー・イソウ−001(第一号) |
| 経済的意義 | ナチュラルビルド → 大量生産体制への転換点 |
定義
ハンドレッドは、旧人類が利用していた大型雑貨店の遺跡である。洗濯バサミ・食器・工具などの大量の日用品が低価格で販売されていた施設の跡地で、保全度 B+ 以上の遺跡からは旧人類の食料品すらも産出されることがある。
1/35 スケールのケルバーたちにとっては、一つの遺跡が何万人もの居住可能な巨大開拓都市になるほどの規模を持ち、莫大な利益を生む。そのため、まだ見ぬ新たなハンドレッドを求めて未開地域を探索するケルバーは今なお多い。
命名由来と通貨換算
発掘品のほぼすべてに「100YEN」と価格が印刷されていたため、ケルバーたちが「ハンドレッド」と命名した。
| 通貨 | 換算(MC40年時点) |
|---|---|
| 旧人類の 100YEN | — |
| リザレクト通貨 | 100MODEL 相当 |
| エグゼクト通貨 | 1000KIT 相当 |
この換算は、旧人類が経済政策に何度も失敗し、想像以上に一般市民の貧困化が進んでいたことを裏付ける研究と一致しているとされる。
経済史的意義
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| AD2316〜AD2351 | ケルバーダインはナチュラルビルド(旧人類居住区に落ちている素材を採集して組み立てる、再現性の低い製造)が主流 |
| AD2352 | ダー・イソウ−001 発見 → 大量の旧人類物資が獲得可能に |
| AD2360年頃 | シェラルドのグループが軍事化し、「エグゼクト革命軍」の呼称が定着 |
| AD2366 | エグゼクト革命軍と箱庭都市連合の和解が成立、革命軍改めエグゼクト開拓団となり未踏地域を探索 |
| AD2366以降 | 開拓団が保全状態の良好な数多くのハンドレッドを発見 → 大量物資流通開始、開拓都市の建設加速・KG人口の急拡大 |
ハンドレッドの大量採掘により、ケルバーダインは性能向上・価格低下・一般普及の三重効果で社会基盤化した。戦闘用以外の運送・開拓・日常機械としても一般のケルバーへ普及が拡大した。
第一号:ダー・イソウ−001
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発見年 | AD2352年 |
| 発見者 | シェラルド・グペインたちのKG武装集団(後のエグゼクト革命軍の前身。まだ大規模な軍事組織化前の段階) |
| 発見場所 | 箱庭都市グロッフ北西部の旧人類居住エリア |
| 保全度 | D−(最低クラス) |
| 意義 | この発見が後のエグゼクト革命軍の物理的基盤となった。出土物で製造された機体は、2350年代の箱庭都市側の同世代機(ナチュラルビルド頼み)の性能を大きく凌駕した |
ダー・イソウ系の連番ルール
ハンドレッド型遺跡として複数存在し、番号は発見順の連番で付される。拠点の内部には店舗・倉庫・工場など複数の機能が存在する。
- ダー・イソウ−001 — AD2352発見、保全度D−。革命軍前史の起点
- ダー・イソウ139 — 139番目。リザレクト管理下の辺境のハンドレッド。MC0041にエグゼクトの襲撃を受ける
ハンドレッドの種類
ハンドレッド型資源採掘遺跡は概ね似通っているが、系統ごとに大別される。
| 名称 | 数 | 特徴 |
|---|---|---|
| ダー・イソウ(ダー・イソー) | 最多 | 最も一般的 |
| セー・リーア | 少ない | 発掘品の形状や装飾に特徴があり、かつては旧人類の女性を主な客層としていた店舗と想定される |
| ギャンドゥー | さらに少ない | 詳細不明 |
| ワズー | さらに少ない | 詳細不明 |
大量生産化とケルバーダインの性能向上

ハンドレッドの潤沢な部品で製造されたケルバーダイン(手前はケルバー)
2360年代以前のケルバーダインはナチュラルビルド(拾った素材で再生構築)が主流だったが、ハンドレッドからの潤沢な部品を使うことで:
- 合理的に設計でき、同一規格での大量生産が可能となった
- ケルバーダインの性能は急速に向上し、価格も下落した
- 戦闘用以外の運送・開拓など日常機械として、一般のケルバーへ普及が拡大した
ハンドレッドを巡る争い
保全状態に優れたハンドレッドは巨額の利益を生むため、その有用性が明らかになるにつれ、遺跡を巡る争いや問題が多発した。
大開拓時代(AD2366〜MC0010)
主要な開拓都市が完成するまでの期間、複数の開拓団が発見したハンドレッドの優先権を巡って争った。未発見のハンドレッドの場所を記した偽地図を大量に売り付けて巨万の富を得るケルバーも現れ、詐欺があまりに多かったため、エグゼクト地域の慣用句では詐欺師のことを「ハンドレッド野郎」と呼ぶ。
エグゼクト統一戦争への発展
大開拓時代のハンドレッド利権問題は、エグゼクト開拓団の間に大きな亀裂を作った。これが MC0015 から MC0030 まで続いたエグゼクト統一戦争の原因の一つとなった。
完全戦争時代

完全戦争時代のハンドレッドを巡る争い
エグゼクトが大総統ゼノヴァ・エグゼクスにより統一され、リザレクトとの完全戦争が始まると、ハンドレッドを巡る争いはさらに激化した。ハンドレッドを一つ押さえるだけで戦闘用ケルバーダインを何千機も生産可能な大型軍需都市となるため、危険区域への探索団派遣や、敵が保有するハンドレッドの奪取・破壊が繰り返された。
| 時点 | ハンドレッド総数 |
|---|---|
| MC0030 | 478箇所 |
| MC0040 | 342箇所(10年で20%以上減少) |
戦闘や過剰な採掘により壊滅するハンドレッドが増加している。戦火による危険に加え、ハンドレッドからの流通物資の不足による生活費の高騰が、ケルバーたちの生活を苦しめている。
ハンドレッドの未来
ハンドレッドからの発掘物資なしには、現在のミキシングワールドのケルバーたちの生活は支えられない。ケルバーダインや生活機械の発展により物資をかろうじて新しく生産できるようにはなったが、依然として旧人類の残存物に大きく依存している。ミキシングワールドをより自活可能な再生世界にするにはハンドレッドからの脱却が必要であり、それは完全戦争が終結した後の時代になるとされる。
記録
- 公式記事:「ミキシングワールド探索記①」ハンドレッド(handred、2023-08-13公開)。②はリアルスケールモデル博物館
- ダー・イソウ−001 出土物は旧期作例のバテス・ドルトガに活用された
制作背景
- 「ハンドレッド」は、発掘品に印字された「100YEN」=旧世界の100円ショップ・ホームセンター文化を、遺跡として作中に取り込んだもの。日用品が大量に安価で流通していた現実を、ケルバーたちの資源採掘遺跡として翻訳している。
- 遺跡系統名「ダー・イソウ」は、実在の100円ショップチェーン「ダイソー」のもじり。ほかの系統名(セー・リーア等)も旧世界の量販店チェーンに由来する。
- 通貨「100MODEL」「1000KIT」は、リザレクト(模型=MODEL)/エグゼクト(キット=KIT)それぞれの文化を反映した命名になっている。
関連項目
- ダー・イソウ139(第139番目発見の個別拠点)
- シェラルド・グペイン(ダー・イソウ−001 発見グループのリーダー)
- エグゼクト(革命軍 → 開拓団 → 国家への発展史と密接)
- リザレクト
- 完全戦争