ケルバーダイン ブリアード ガットスレイヤー(Briard Gatt Slayer / 布里亚德·嘎特猎杀者)
ブリアード ガットスレイヤーは、AD2325年春、リザレクト勢力圏・箱庭都市グロッフ(現・王都リザレクティアの古名)にて、3度のガット討伐戦失敗を踏まえて開発された対ガット専用機である。
同年中の第四次ガット討伐戦で初投入され、ガット討滅を成功させた史上初の「ガットスレイヤー」。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | ガット討伐専用機 |
| 製造年 | AD2325(春) |
| 騎乗者 | オルガ・グペイン(初代ガットスレイヤー) |
| 主要武装 | TZFパイルバンカー(右腕)/4連装TGMランチャー(左腕) |
| 機動 | MGXホイール(脚部、最大瞬間時速30km) |
| 塗装 | メタリックブルー+ホワイト |
概要
ガットの討伐を目的に開発された専用機。
グロッフに住み着いたメスのガットが半年間で104機のケルバーダインと500人を超えるケルバーを犠牲にしたため、緊急的に開発された。
3回の討伐失敗(69機のケルバーダイン・数百人の犠牲)を経て、本機で第四次作戦を成功に導いた。
騎乗者のオルガ・グペインは、ガットの「母性の強さ」に己を重ね、自身も「母」として最後の突撃を決行。脳髄破壊によりガットを殲滅し、機体・騎乗者ともに相打ちで戦死した。
二人の母(AD2325)
第四次ガット討伐戦に参加したケルバーダインは35機。ガットの幼体をおびき出し、それをエサに母親である成体を狩る作戦は成功したが、最後に立っていたのはオルガのブリアードだけだった。

だが、それでもガットは倒れない。
すでに命を失っている我が子を背後に守りながら。
(中略)
ガットは再生構築機界最強の生物だ。
だが…… 決して倒れぬその力は、母という存在の持つ根源的な強さではないだろうか?
私にはわかる。
私も彼女と同じ、母であるからだ。
── バトルストーリー第2話「二人の母」

大きく開いた口にズラリと並んだ牙が、ブリアードをバラバラに砕く瞬間。
ガットの喉奥に右腕をねじ込み、パイルバンカーを叩き込んだ……
── バトルストーリー第2話「二人の母」
本文の全文は公式サイトの原典記事に掲載されている(記事末尾の外部リンク参照)。
背景:箱庭都市グロッフとガット問題
- ターンオーバーデイの崩壊を免れた、ケルバーたちの最重要拠点として機能していた箱庭都市グロッフ
- ケルバーダインによる大型肉食昆虫(ギチ・ザンティス等)の駆逐成功により、それらを常食としていた小型哺乳類がケルバーを新たな主食として目をつけ始める
- AD2320年頃には小型哺乳類(ロデラ、マオル等)への対応が深刻な課題となり、最初期型ケルバーダイン(グルヌ系)の機動力では対応困難に
- 西暦2325年春、メスのガットが住み着き、子を生み、ケルバーをエサ・遊び道具として与えた
- グロッフには残存する人類の肉体も多数保管されており、ガット駆逐は不可避だった
ガットの脅威
- 全長:尻尾込みで最大70cm(当時のケルバーダイン平均全高20cmの3倍超)
- 跳躍:最大1.5mの段差を軽々
- 瞬間時速:48km
- 強靭な肉体・鋭い爪、一撃でケルバーダインをバラバラに
- 通常はギチ・ザンティス等を捕食するロデラを主食とする生態系の頂点
- 縄張りからほとんど出ないため、爪の研ぎ跡で回避することは可能だった(メスのグロッフ侵入は例外的事態)
外観
- メタリックブルー+ホワイトアクセントの重厚な人型シルエット
- 右腕に大型パイルバンカー(杭状の貫通武器)=TZFパイルバンカー
- 左腕に4連装ランチャー=4連装TGMランチャー
- 脚部に複数の小型車輪=MGXホイール(高速移動用)
- 頭部に透明クリスタル状のセンサー
- ブリアード系列の**伝統「右に格闘武器・左に射撃武器」**を踏襲
- 最後の戦いでは左腕が千切れ、RICがほとんど剥がれた満身創痍の姿だったと伝えられる
武装・装備
- TZFパイルバンカー(右腕)— 貫通兵装。ガットの分厚い毛皮には射撃兵装が通用しないため、内臓まで到達して致命傷を与える貫通力で選定
- 4連装TGMランチャー(左腕)— シルヴァーヴァイン(ガットを酩酊・鈍化させる成分を持つ植物)の煙幕弾装填
- MGXホイール(脚部)— 最大瞬間時速30km走破可能。シルヴァーヴァインで弱体化されたガットにかろうじて追いつける速度として計算
作戦:グロッフ中央公園おびき出し
ガット討伐の最大の障害はその跳躍力(最大1.5mの段差を軽々跳躍、崖の上下に逃げられるとケルバーダインでも対応不能)。
そこで段差のない平地であるグロッフ中央公園におびき出し、跳躍力を無効化する作戦が立案された。
本機のMGXホイールはこの作戦下で機能する追跡速度として設計されている。
命名
「ブリアード」は箱庭計画以前に絶滅した、かつてガットの天敵とされた生物**「犬」の品種**から命名されている。
来歴
- AD2325(春):箱庭都市グロッフで開発、同年中の第四次ガット討伐戦に投入
- 騎乗者:オルガ・グペイン(シェラルド・グペインの母、3人娘の母で、上の2人の娘をガットに失っている。25年前には自身の母が命と引き換えにギチから彼女を救っている)
- 戦果:ガット脳髄破壊により殲滅成功。オルガは機体との融合が進んだ状態で相打ちとなり戦死
- 戦後:旧グロッフ中央公園(現・王都リザレクティア中心地)に功績を称える記念碑が建造され、機体は展示された
- AD2341:グロッフの展示記念碑から、娘シェラルドが交渉の末に排気管を譲り受け、オーヴォルのゼノアイとして継承
- 同型の系譜は再生構築歴でも生産が続き、MC0029年製のブリアード(別機体)が確認されている
ギャラリー
機体解説

ブリアード ガットスレイヤー全体像(メタリックブルー)




右腕:TZFパイルバンカー

左腕:4連装TGMランチャー(シルヴァーヴァインの煙幕弾装填)

脚部:MGXホイール(最大瞬間時速30km)

後方より。右腕のパイルバンカー

正面より。青白のカラーリング

ブリアード ガットスレイヤー設定画
記録
- バトルストーリー第2話「二人の母」(AD2325)=公式記事:ケルバーダイン ブリアード ガットスレイヤー(2023-04-06)。オルガ・グペインの一人称で記録されている
関連項目
- ブリアード(MC0029年製の同型後継)
- オーヴォル(本機の排気管がゼノアイとして継承された)
- グルヌ(先行する最初期型、第1話でオルガが搭乗)
- オリジナルヴァーダイン(「ガットスレイヤー」称号を受け継いだ後年の機体)
- オルガ・グペイン(騎乗者、初代ガットスレイヤー)
- ガット(討伐対象)
- シルヴァーヴァイン(作戦の鍵となった植物)