エグゼクト(Exzect / 执行体)

エグゼクトは、KG(ケルバージェネレーション)が主導するミキシングワールドの二大勢力の一つである。
肉体の消失を新たな進化の段階と捉え、世界に残されたわずかな人体をも全て破棄することで、人類全体を情報生命体としてより完璧な存在へ昇華させることを目的とする。
終生大総統はゼノヴァ・エグゼクス

プロフィール

項目内容
種別勢力(国家)/KG主導の二大勢力の一つ
主体[[KG
思想完全進化主義(肉体不要・情報生命体への昇華)
政体大総会+大総統(実力社会)
首都イヴァンダ(旧首都エグゼクトシティはMC0035に壊滅)
敵対勢力[[リザレクト
シンボル上が欠けた正方形(情報の心臓=完全体への進化)

定義

エグゼクトは、肉体の消失を新たな進化の段階と捉える勢力である。世界に残されたわずかな人体をも全て破棄することで、人類全体を情報生命体としてより完璧な存在へと昇華させることを目的としている。

シンボル

エグゼクトのシンボルは上が欠けた正方形のデザインである。

  • 心臓を模したデザイン
  • 角のある正方形=デジタル情報であり、情報生命体である KG の持つを表す
  • 全ての肉体を浄化した暁には、欠けを無くし、完全な正方形「完全体」へと至るという願いが込められている

リザレクトのシンボル(円中の小円=子宮の赤子=肉体回帰)と対をなす対立シンボルであり、KG(情報生命体)が肉体を浄化して完全体へ至る思想を表現している。

思想

  • 完全進化主義 — 肉体は不要であり、KGこそ次の人類であるとする
  • 元のスローガンは「新たな進化への到達
  • ゼノヴァが「現存する肉体の消滅」を追加した
  • 肉体を持たず生まれたKGこそ、新たな進化の段階へと至った人類である」(エグゼクト憲法)

起源と性格:互助組織から国家へ

エグゼクトは元々、箱庭世界崩壊時に外界へ移り住んだ KG たちの互助組織として発達した。当初は特別に旧人類との対立を望んでいたわけではなく、多くの部族グループに分かれて内部抗争も多く、一枚岩ではなかった。重要な決定事項は有力な部族の長が集まる会合で方針を定めていた。ゼノヴァの出現以降、軍制と「現存肉体消滅」のスローガンへと転換した。

完全な実力社会(リザレクトとの対比)

リザレクトエグゼクト
社会構造厳格な階級社会(4階層、ギガセンチネル教教義)完全な実力社会
政治王政(ギガンテス=肉体保持PG)大総会+大総統(実力で台頭)
シンボル円中の小円(子宮の赤子=肉体回帰)上欠けの正方形(情報の心臓=完全体への進化)
ケルバーダイン防御重視・ゼノアイ密閉・リミッター強固攻撃重視・ゼノアイ開放・リミッター軽視
KGの心情肉体に憧れ・渇望肉体不要・進化を志向

まったくの無名からゼノヴァが大総統に上り詰めた逸話は、この実力社会を象徴している。ゼノヴァに憧れてリザレクトから転向するケルバーも多い。

成立の経緯

出来事
AD2247「エグゼクス運動」(KG過激派、「Xを超えたX」)
AD2249エグゼクス運動クーデター
AD2351プロージェ事件(KDJ印刷誤字による暴走多発、グペイン家工房襲撃。後の革命軍創設の原動力)
AD2352ダー・イソウ−001 発見([[シェラルド・グペイン
AD2360エグゼクト革命軍結成([[シェラルド・グペイン
AD2364グロッフ和平式典でシェラルド搭乗のバテスが暴走、グラッズドレアへ変異(レジン川事件)。息子グリトが母を討つ
AD2366ディアスポラ:エグゼクト革命軍がPG総督ゼリックの命で「開拓団」として未踏地域へ離散 → エグゼクト10氏族誕生への道
AD2381開拓団のひとつが開拓都市第一号「エグゼクトシティ」建造開始
AD2400 / MC0001エグゼクトシティ完成、第一次移民団到着、国家「エグゼクト」成立宣言
MC0010各地で開拓都市が次々完成
MC0015KG開拓都市同士の小競り合いが大規模ケルバーダイン衝突に発展、開拓都市壊滅
MC0018初のエグゼクト大総会開催、「大総統」選出、エグゼクト憲法発令
MC0024辺境都市首長 ゼノヴァ が勢力拡大、エグゼクト統一戦争開始
MC0029エグゼクト統一戦争最終戦、ゼノヴァが反対派を破る
MC0030ゼノヴァがエグゼクトを完全掌握、終生大総統就任、完全戦争開戦
MC0035エグゼクトシティがリザレクト軍に壊滅、第2都市 イヴァンダ へ遷都
MC0041ダー・イソウ139襲撃(リザレクト管理拠点)

「革命軍」と「エグゼクト国家」は別組織ではなく、同じ運動が時代と組織形態を変えて連続したものである。エグゼクト革命軍がそのまま発展してエグゼクト本体となった。シェラルド・グペインのプロージェ事件由来の動機が、最終的にゼノヴァの完全戦争まで連なる思想的源流の一翼を担っている。

政治構造

  • 大総会 — 最高意思決定機関
  • 大総統 — 最高指導者(MC0030〜、ゼノヴァが終生大総統に就任)
  • エグゼクト憲法 — 当初は象徴的で拘束力が弱かったが、ゼノヴァ以降に強権化した

都市

  • エグゼクトシティ — 旧首都。AD2400完成、MC0035壊滅
  • イヴァンダ(Ibanda) — 第2都市。MC0035以降の首都

完全戦争(PERFECT WAR)

ゼノヴァが「現存する旧人類の肉体を全て滅却することで人類はより完全な存在へと進化する」と宣言し、リザレクトへの全面攻撃を実行している(MC0030〜)。詳細は 完全戦争 を参照。

エグゼクト式ケルバーダインの特徴

リザレクトに技術で劣るが、独自の工夫で補う。

  • 攻撃力重視構成(死を恐れない文化的背景)
  • パイロット保護能力が弱い
  • ゼノアイ開放型(センサー露出が多く、索敵範囲・性能が向上)
  • リミッター・エジェクト機能を軽視ないし廃止(そもそも付いていない機体すら存在する)
  • 基本素体:バテスオーヴォル

エグゼクス文化(固有の継承儀礼)

エグゼクトのケルバーが死を恐れずに戦うのは、「エグゼクス」という文化による。

  1. ミキシンクロレートが150%に到達すると、機体と搭乗者が完全に融合し、分離できず暴走した機体は基本的に破壊される
  2. 破壊された機体部品には搭乗者の情報が色濃く刻まれている
  3. エグゼクトの戦士たちはこの部品を自らのケルバーダインに装着してインし、かつての戦友の魂の一部を自らに取り込む

死した戦士たちはその魂が受け継がれることで永遠に生き続け、数多くの魂を身に宿した者は肉体に縛られた生命を「超える」究極の存在へと至るとされる。

副作用

  • 他者の情報を自己に取り込む行為はケルバーに大きな負荷をかける
  • 器を超えたエグゼクスを行うと人格が崩壊する
  • エルメラ大佐が姉リオレラのエグザンティスを取り込んで残虐化したのは、この副作用による

「エグゼクス」称号

10、20、30と幾多のエグゼクスを重ねる者は、エグゼクトのケルバーたちから「エグゼクス」の称号で讃えられる。情報密度の凝縮により絶大な戦闘力を発揮する。

エグゼクスケルバーダインの形状自由化

通常、ケルバーダインはずんぐりとした人型をしている。人型からかけ離れるとケルバーダインを自己の体と認識できなくなり、ミキシンクロレートが安定しなくなるためである。この制約により、通常は戦闘特化型のデザインを取れない。

しかしエグゼクスを重ねたケルバーは、情報密度の上昇により物体認識力が高まり、人体からかけ離れた姿であっても自由に自分の体として動かすことができる。戦闘に特化した形態と、幾多のケルバーから収集した戦闘データの蓄積により、その戦闘力は絶大である。

ゼノヴァの竜型ケルバーダイン

ゼノヴァは何百回ものエグゼクスを実施し、巨大な竜型ケルバーダインに搭乗している。リザレクト・エグゼクト双方から非常に恐れられている。MC0022のオリジナルヴァーダインから始まるヴァーダイン系統の発展を通じて多数のエグゼクスを重ねた結果であり、バテスMX30で見せた、テペーニン博士の姿まで模すスキン変更能力も、長期のエグゼクスによる情報蓄積の結果とみられる。

記録

関連項目

ギャラリー


エグゼクトのシンボル(上が欠けた正方形=心臓=情報生命体の魂)


エグゼクト式ケルバーダイン(攻撃重視・ゼノアイ開放型)

外部リンク