ケルバーダイン グルヌ(Gurnu / 古努)
グルヌは、AD2316年製造、ケルバーダイン誕生黎明期を象徴する初期型人型機体である。
ターンオーバーデイ後の混乱期、拾い物のみで再生構築する「ナチュラルビルド」の体現機。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | 人型ケルバーダイン(黎明期、ナチュラルビルド) |
| 製造年 | AD2316(ケルバーダイン命名年と同年) |
| 主要武装 | KDBキャノン(大口径砲)/塩ビ管ロケットランチャー(左肩) |
| 装甲 | WUKセラミクス装甲(重量級) |
| 塗装 | ガンメタル系迷彩 |
概要
ケルバーダイン技術の最初期に造られた機体の一つ。ターンオーバーデイ(AD2305)後、ケルバーが小型肉食動物(ギチ、ザンティス等)に捕食されて成すすべない状況下で、PG・KG協力によりゼノダインが開発され、それを使った擬似人体機械として人類が獲得した「第3の体」。本機はその記録的初期事例。
形状は「かろうじて人型に見えるか、見えないかレベル」とされる。素材はハンドレッドから採掘されたものを一切使用していない、当時のケルバーが探索可能だった崩壊箱庭都市周辺の拾得物のみで構築されている。これが「ナチュラルビルド」と呼ばれる手法。
AD2350 年以降は技術進化と生活基盤安定により実用目的の大量生産がほぼ消滅。再生構築歴開始(西暦2400年頃)にはナチュラルビルドのグルヌは完全に姿を消した。構造的に脆かったことも消失の一因。
ギチ駆除の記録(AD2316)
ギチに母を捕食された過去を持つケルバーが本機に騎乗し、ギチの群れを駆除した時の記録が残されている。

この体は素晴らしい。
「ベチャッ!ギチギチギチギギイイイイ!!ギジュッ!」
一歩足を進めるたび、腕を一振りするたび、バラバラになったギチ…… 私達の天敵である大型肉食ゴキブリの体が付近に降り注ぐ。
地面に落ちるたび「ギチャ」と嫌らしい水音が響くが、むしろそれが心地よい。
体が半分以上吹き飛んでも手足をバタつかせているギチがゴロゴロ転がっているが、すぐに他のギチが群がり、共食いを始める。

「ギチッ!ギチギチギチッ!ギチギチ…… ギチギチギチッ!」
大型のアゴで肉を噛み砕く耳障りな音。
逃げ遅れた母に群がったあいつらが嬉しそうに食事をしていたあのときと同じ音だ。
この体は素晴らしい。
あのとき、本当はギチを蹴散らし、母を助けたかった。
だが、私は母が食われている間に必死に走って逃げた。
あの日から、一日たりとて夢に見なかった日は無い。
この体は素晴らしい。まるで虫ケラのようにギチを駆除して、駆除して、駆除することができるのだから。
いや違う。奴らがそもそも虫ケラなのだ。
── バトルストーリー第1話「虫ケラ駆除」
外観
全体シルエット
- 甲虫的・低重心な低姿勢シルエット
- 横に長く、地を這うような無骨フォルム
- 頭部に角はない。左肩に塩ビ管2本のロケットランチャー(後方に伸びる円筒形2本)が装備されている
- 頭部から伸びる髪の毛状ケーブル
- 重量級:石・植木鉢・ガラス瓶など重い素材を多用しているため非常に重い
塗装
- ガンメタル/ダークグレーベースの迷彩パターン
- 植木鉢の表面凸凹がウォッシングで引き立てられている
構成素材
背面内部
- おもちゃの部品
- デザインナイフの替刃ケース
- ※完成後は髪の毛状ケーブルで隠れてほぼ見えない
胴体
- 婦人用ハンガー(外装、表面は風雨によるボロ)
- 植木鉢のカケラ(セラミックス装甲)
- 内部に石を詰めて充填(強度補強)
肩
- ひげ剃りの替刃(ダクト/インテーク表現、刃物だけあって精密感)
左肩
- 塩ビ管2本接続(ロケットランチャー)
- プラ製の荷ヒモ(巻き付けアクセント)
腰部
- 植木鉢のカケラ(フロントアーマー)
脚部
- バテスとほぼ同じ構成(100円ライター系)
- ペットボトルのフタが集まらず、くるぶしには謎の輪っかを代用
左腕(クローアーム)
- 婦人用ハンガー(ボロボロのリアルダメージ風)
主武装
- ドレッシングボトル(KDBキャノン)
- アイスのバー2枚(冷却装甲、KDBキャノン両側装備)
武装・装備
- KDB キャノン(主武装、大口径砲)
- 発生する熱量が高く、連射はできない。昆虫の群れの駆逐には不向きだが、当時はあるもので戦うしか生き延びる術はなかった
- WUK セラミクス装甲
- 重いが頑丈、旧人類居住地で豊富に入手可能だった素材
- 塩ビ管ロケットランチャー(左肩)
- クローアーム(左腕)
再生構築機構・性能
ナチュラルビルド方式
- 拾ったもののみで再生構築する黎明期の構築法
- ハンドレッド採掘材を一切使用していない
- 当時のケルバーが探索可能だった範囲=崩壊箱庭都市の周辺ごく一部
- 部品数が少なく、人型として荒削り
性能特性
- 防御力重視(極初期ケルバーダインの主流思想)
- WUKセラミクス装甲の多用は当時の小型肉食動物攻撃に対する最適解
- 連射性なし、機動力は重量で犠牲に
- 構造的に脆く長期運用が困難
命名
肉食昆虫(ギチ・ザンティス)を難なく捕食するカエルをケルバーたちが力強い生物と見なし、それにあやかって命名された。
来歴
- 製造年:AD2316年(ケルバーダイン命名年と同じ=最古級の機体)
- 役割:大型肉食昆虫(ギチ、ザンティス等)の駆除・戦闘
- 騎乗者:名前は伝わっていない。ギチに母を捕食された過去を持つ
- 歴史的位置:ケルバーダイン誕生史の記録的存在。AD2350年以降は大量生産が消滅、再生構築歴(2400年頃)には実用機としては完全に姿を消した
記録
- バトルストーリー第1話「虫ケラ駆除」(AD2316)=公式記事:ケルバーダイン グルヌ(2023-04-04)。騎乗者の一人称で記録されている
制作背景
- 命名:フランス語「grenouille(グルヌイユ)」=食用ガエルのもじり。黒・地味系のヤドクガエル系列(バテス=Dendrobates)との対比でフランス語のカエル名を採用したもの。
- 迷彩塗装:第二次大戦ドイツ軍夜間戦闘機の迷彩がモチーフ。
- KDBキャノンの名:制作時のジョーク命名「キューピー・ドレッシング・ボトル・キャノン」の頭文字。素材は実在のドレッシングボトル。「WUKセラミクス装甲」も「割れた・植木鉢の・カケラ」の頭文字で、いずれも命名がそのまま世界内に継承されている。
- 制作時に軽量素材が調達できず、重いセラミックス系(石・植木鉢・ガラス瓶)を多用したことが、そのまま「重量級で後方支援用」という世界内設定になっている。
関連項目
- バテス(同じ系列の機体)
- ブリアード ガットスレイヤー(AD2316時代の近い世代機)
- ギチ(本機の駆除対象)
- ザンティス(同時代の大型肉食昆虫)
- ゼノダイン(構築の前提技術)
ギャラリー(公式記事より)
出典:ケルバーダイン グルヌ(公式記事 2023-04-04)
※ バトルストーリー第1話の挿絵2枚(Graphite-…-14-17-28/-14-18-44)は本ノート上部 §バトルストーリー セクションに本文と一緒に配置済み。重複回避のためここでは省略。
機体解説





セラミクス装甲(植木鉢のカケラ)のクローズアップ








グルヌ設定画